感度を上げるコツ?


前回お便りをいただいた佐々木さんからまた「K-taiの謎」が届きました。毎度、ありがとうございます。2000/08/03

【素朴な疑問】
やはり感度は気になります(笑)
良くする方法って何かないんでしょうか?
アンテナ交換とか。。。
ちょっと胡散臭いですけどね(笑)

携帯電話の感度を良くするコツをお話します。弱電界エリアにおいて、より良い通話を確立するためのポイントは下記の二つです。

・充分なアンテナゲイン
・充分な電池電圧

電池電圧が低下している場合、アンテナゲインをいくら改善してもムダです。

FMラジオでも電池電圧が低下してくると雑音が出て感度が悪くなるのと同様です。FMラジオは受信だけなので、電池に対する負担が軽いのですが、携帯電話は送信もするのでハンデが大きいです。

弱電界エリアでは携帯電話機が自動的に送信電力を最大にするので、電池電圧が低いと電池の電力負担が重くなり充分な性能が出ません。

電池電圧の低下は携帯電話の発着信不良、感度不良、通話品質に大きく関係します。特に弱電界エリアではこの影響が大きく出ます。弱電界エリアで満タン電池に取り替えることは改善効果が大きい対策です。

次に正しいアンテナの使用によるアンテナゲインの改善は感度向上に大きく作用します。アンテナゲインを上げるコツは下記の六つです。

・アンテナを最後まで完全に引き出す
・アンテナを垂直になるように立てる
・光るアンテナは使わない(純正アンテナを使う)
・イヤホンマイクを使う
・電波の届きやすい場所に移動する
・ノイズ発生源から離れる

アンテナを引き出すと送受信ゲインが向上します。また、内部アンテナとのスペースダイバーシティ効果によりフェージング(話中断)に強くなります。

反対にアンテナを引き出さないで通話すると、アンテナゲインが低下し、スペースダイバーシティ効果が低下し、感度が劣化して話中断の可能性が高くなります。

また、送信機が余計に送信パワーを出そうとするので電池の減りが大きくなります。通話するときはアンテナを引き出しましょう。中途半端にアンテナを引き出している状態は最悪です。アンテナをしっかり引っ込めている状態より悪いです。

それから基地局の電波は垂直偏波で送信受信しています。携帯電話のアンテナも垂直に立てると感度がよくなります。

光るアンテナはせっかくの送信エネルギーを減衰させてしまいます。光るアンテナの先端に付いている発光ダイオードが送信エネルギーを奪って熱と光のエネルギーに戻してしまうのです。

光るアンテナは感度劣化、接続劣化、話中断、電池消耗を引き起こします。光るアンテナを付けて無線試験機にかけると送信電力と感度の測定項目がNGとなります。

アンテナを身体からなるべく離して利用すると感度が上がります。そこでイヤホンマイクを使うと、アンテナを身体から離して利用することができます。アンテナを手で触ったりすると感度が低下します。

また、イヤホンマイクを使うとアンテナを垂直に立てることができます。手を高く上げてアンテナを地上から高い位置に掲げる事ができるので感度が上がります。

通常ここまでして携帯電話の感度を上げる必要もありませんが、どうしても重要な通話がこうすることで回線がつながるなら、通話状態が悪いときの工夫として知っておくべきテクニックです。

それから電波のより届きやすい場所に移動することです。たとえば、ビル影から離れる、地下道から外に出る、エレベータから出る、車から出る、窓際に近づく、体が電波をさえぎらないように向きを変えて見る、金属製パネルの近く、密集している樹木(水分)から離れる、なるべく見通しの良い高い位置に移動するなどです。

ただし、「電波と電波のけんか?」でお話しましたように反対に超高層ビルなど高すぎてもいけません。

最後に六つ目の手段がノイズ発生源から離れることです。ラジオやテレビ、家電製品ではごく近傍で電磁波雑音を発生するものがあります。

これらノイズ発生源に隣接した状態では感度が低下します。PCもノイズ発生源です。携帯電話の感度がどうしても気になる方はPCに接続してモバイル通信するとき、なるべく携帯電話をPCから離すのが理想的です。

ということで今回は「携帯電話の感度を上げるコツ?」でした。携帯電話を使っていて素朴な疑問がありましたら、是非「K-taiの謎」にお便りください。

携帯電話の謎
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